骨折中の洗濯どうしてる?右手が使えない日のリアルな工夫と“干さない”選択

テーブルの上に置かれた洗濯カゴと乾燥後のタオル、横に置かれた白いギブス。 骨折と暮らしの工夫
洗濯は止まらない。やり方を変えただけ。(イメージ)
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洗濯は、待ってくれない

右手を骨折して、ふと頭に浮かんだこと。

「え、洗濯どうするの?」

ごはんは買うこともできる。
掃除は少しサボっても、命に関わるわけではない。

でも洗濯は違いました。

窓辺の床に置かれた、洗濯物が増えていく洗濯カゴ。
洗濯は、待ってくれない。

着替えは毎日出るし、タオルもたまる。
汗をかけば、なおさら増える。

右手が使えなくても、
洗濯物は、ちゃんと増えていくんですよね。

利き手を骨折した人なら、きっと一度は思うはずです。

「洗濯って、こんなに両手使ってたっけ?」

洗濯機に入れる。
取り出す。
広げる。
干す。
たたむ。
しまう。

何気なくやっていた一連の流れが、
全部“両手前提”だったと気づく瞬間。

私は右手にギブスをしていました。
つまり、完全に片手生活。

右手は添えることも、支えることもできない。
使えないものとして扱わないといけない。

洗濯カゴを持つ。
ドアを開ける。
ボタンを押す。

どれも小さな動作なのに、
片手だと一つひとつが地味に大変。

「洗濯くらい、なんとかなるでしょ」

最初はそう思っていました。

でも、やってみると違う。

洗濯は、
“体力”よりも“段取り”が必要な家事でした。

洗濯機は1階。
ベランダは2階。

濡れた洗濯物を持って、階段をのぼる。

片手で。

これだけで、もう小さな冒険です。

右手骨折 洗濯。
検索すれば答えがあると思っていたけれど、
実際の生活は、もっと細かくて、もっと地味でした。

今日は、

骨折中の洗濯をどうやって回していたのか。

ギブス生活の中で、
干さないという選択をしたこと。
片手でたたむ“静かな闘い”。
そして、完璧をやめた話。

右手が使えない日々の、
リアルな工夫をお話しします。

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骨折中の洗濯で困ったこと

階段の途中に置かれた洗濯カゴと濡れたタオル。
運ぶだけで、ひと仕事。

洗濯物を運ぶのが大変

まず、地味にきついのが「運ぶ」こと。

洗濯カゴって、両手で持つ前提でできていますよね。

片手で持つと、傾く。
バランスが悪い。
ドアが開けられない。

私は右手骨折だったので、
左手だけでカゴを抱えるように持っていました。

でも、重い。

濡れた洗濯物はもっと重い。

わが家は、洗濯機が1階。
干すベランダは2階です。

つまり、洗濯物を持って階段をのぼらないといけない。

これが想像以上に大変でした。

片手でカゴを抱え、
足元を見ながら一段ずつのぼる。

手すりを持ちたいけれど、
洗濯カゴでふさがっている。

濡れたタオルが片側に寄ると、
ぐらっとバランスが崩れる。

ベランダのドアを開けるのも、片手。

カゴを置いて、
ドアを開けて、
また持ち上げる。

その一連の動作だけで、息が上がる。

「洗濯機に入れる前で、もう疲れてる…」

これが正直な気持ちでした。

骨折中 洗濯は、
洗う前から体力を削られる家事でした。

洗剤を入れる・ボタンを押す

骨折中の洗濯で意外と困るのが、細かい動作。

洗剤のフタを開ける。
計量する。
投入口に入れる。

右手が使えないと、
ペットボトルのフタでさえ難しいのに、
大きな洗剤ボトルはもっと難しい。

ありがたいことに、わが家の洗濯機は
洗剤の「自動投入」機能がついています。

これは、最初に洗剤をタンクにまとめて入れておけば、
洗濯のたびに機械が自動で適量を入れてくれる仕組みです。

毎回ボトルを持ち上げなくていい。
これだけで、片手生活ではかなり助かりました。

洗濯機のフタは前から開くタイプ。

本体が低いと、
前かがみになるだけで腰が痛くなります。

なので、わが家では洗濯機の下にかさ上げ台を置いています。

フタの開閉は楽になりました。

ただ、洗剤投入口は上部にあるため、
もし毎回入れるタイプだったら、
片手操作ではかなり不便だったと思います。

私は途中から、
軽くて扱いやすい洗剤に変えました。

ボタン操作も、体の角度を変えて押す。
左手だけで届く位置に立ち直す。

洗濯スタートを押すだけなのに、
ちょっとした準備が必要。

こんな小さなことに、いちいち時間がかかる。

骨折中の洗濯は、
「体力」より「地味なストレス」が積み重なります。

一番の壁は「干す」こと

でも、正直に言うと。

一番つらかったのは「干す」ことでした。

理想を言えば、
いつも通りに干したかった。

洗濯物を取り出す。
広げる。
パンパンと伸ばす。
ハンガーにかける。
高い位置に掛ける。

でも、これは全部、両手前提。

右手はギブスで固定。
支えることも、押さえることもできません。

片手でシャツを持ち上げるだけでも不安定。
広げるなんて、ほぼ不可能。

洗濯バサミも、意外と力がいる。

「これ、毎日やるの?」

干す作業を思い浮かべただけで、
気持ちが止まりました。

干せない。

その現実を前にして、
私はしばらく立ち止まっていました。

ここが、骨折中 洗濯の最大の壁でした。

私が選んだ“干さない”洗濯

ある日、思いました。

「干さなきゃいけないって、誰が決めたんだろう?」

洗濯=干す。

当たり前のように思っていた流れ。

でも、右手がギブスで固定されている今、
その“当たり前”が一番きつい。

干せない自分が悪いような気がして、
最初は少しだけ落ち込みました。

でも、よく考えてみたら、
干すかどうかは私が決めていい。

生活を回す方法は、ひとつじゃない。

そう思えた瞬間、
少しだけ肩の力が抜けました。

干さない、という選択。

ここから、流れが変わりました。

乾燥機付き洗濯機に頼った

夜の室内にあるドラム式洗濯機と乾燥されたタオル。
干さないという選択。

私は思い切って、乾燥機をフル活用することにしました。

それまでは、

「電気代が…」
「シワになるし…」
「外に干したほうが気持ちいいし…」

と、できるだけ避けていたんです。

乾燥機は“最後の手段”みたいな扱いでした。

でも、骨折中は話が別でした。

干せないなら、干さない。

できないことを無理にやらない。

乾燥まで一気に回す。

正直、やってみると意外と困らない。

タオルはふわふわになるし、
下着や部屋着はまったく問題ない。

むしろ、干す時間がなくなるだけで、
体力も気持ちもかなり楽になりました。

「これでいいじゃん」

洗濯=干す、という思い込みを外した瞬間、
生活のハードルが一段下がった感覚がありました。

骨折中 洗濯で一番助けられたのは、
間違いなく乾燥機でした。

夜11時から回す仕組み

もうひとつ工夫したのが「時間」です。

わが家は深夜電気温水器を使っていて、
夜11時から電気料金が安くなるプランでした。

なので、お風呂に入ったあと、
そのままタイマーをセット。

夜11時スタート。

朝起きたら、乾いている。

これだけで、日中の体力を使わなくて済む。

片手生活では、
“体力をどこで使うか”がとても大事でした。

もちろん、忘れる日もあります。

「あ、タイマーかけてない…」

朝回すと、乾燥まで約4時間。

安い時間帯が過ぎてしまって、
ちょっと損した気持ちになります。

それでも、干さなくていい安心感のほうが大きい。

骨折中 片手 家事は、
「気合い」では続きません。

頑張るのではなく、仕組みで回す。

洗濯を“作業”から“流れ”に変える。

これが、生活を止めないコツでした。

とはいえ。

乾燥まで終われば、
全部が楽になる――

そんな単純な話でもありませんでした。

干さなくていい。
それだけで、確かに負担は減った。

でも、洗濯はそこで終わらない。

次に待っているのは、「たたむ」という作業です。

乾燥機でも終わらなかった話

テーブルの上に広げられたシャツと横に置かれたギブス。
たたむだけ、のはずなのに。

たたむのは、やっぱり片手

乾燥機から取り出した洗濯物。

あたたかくて、ほわっとしていて、
その瞬間だけは少し幸せな気持ちになります。

でも。

山のように出てくる洗濯物を前にして、
私は一度、深呼吸しました。

「ここからか…」

干す作業はなくなりました。

でも、たたむ作業は残っています。

右手はギブスで固定。
完全に使えない。

つまり、左手だけ。

テーブルの上に服を広げて、
片手で折る。

押さえられないから、
生地がずれる。

袖をそろえたいのに、
片方を持つともう片方が動く。

思っていた以上に時間がかかる。

たたむだけなのに、
なぜこんなに疲れるんだろう。

骨折中 洗濯は、
“干すかどうか”だけの問題ではありませんでした。

片手で生活するということは、
こういう小さな作業が全部、ゆっくりになるということ。

乾燥機は助けてくれたけれど、
片手の現実は変わらない。

それを、毎回思い知らされました。

シワとの静かな戦い

そして、もうひとつの問題。

乾燥機を使うと、
どうしてもシワが出ます。

取り出した瞬間に、
「あ、これはアイロン必要だな」とわかる服もある。

でも、右手は使えない。

アイロンなんて、現実的ではありません。

最初は気になりました。

「これ、外に着ていけるかな」

「だらしなく見えないかな」

でも、ある日ふと思いました。

“シワがあっても、着られる”

それでいいんじゃないか。

それからは、
シワが目立ちにくい素材を選ぶようになりました。

綿100%よりも、
ポリエステル混の服。

パリッと見せる服より、
やわらかい素材の服。

骨折してから、
服の選び方まで変わったんです。

洗濯方法が変わると、
生活の基準も少しずつ変わる。

骨折中 洗濯は、
ただの家事ではなく、
生活の優先順位を見直す時間でもありました。

それでも疲れる日はあった

夜のテーブルに、たたみ途中の洗濯物とマグカップが置かれている。
それでも、疲れる日はあった。

もちろん、うまくいかない日もありました。

乾燥機を使えば干さなくていい。
夜に回せば体力も温存できる。

仕組みはできた。

でも、それでも。

なんだか疲れる日がある。

理由ははっきりしないのに、
洗濯物を見るだけで、ため息が出る日。

「今日は回したくないな」

そんな日もありました。

片手での生活は、
目に見える作業だけでなく、
目に見えない疲れも積み重なります。

洗濯を回す。
たたむ。
しまう。

できているのに、
なぜか気持ちが追いつかない日がある。

骨折中 洗濯は、
物理的な大変さよりも、
“続けること”のほうが難しかったのかもしれません。

完璧をやめたこと

骨折中 洗濯で、私が一番学んだこと。

100点を目指さないこと。

最初はどこかで思っていました。

「ちゃんとやらなきゃ」
「骨折していても、できるはず」

でも、やってみるとわかる。

片手で回す生活は、
どうしても時間がかかるし、
どうしてもきれいにいかない。

シワがあっても着られる。
少しくらいゴワついても、問題ない。

アイロンはしない。
気になる服は着ない。

80点でいい。
60点でもいい。

“ちゃんとやる”よりも、
“続けられる”ほうが大事。

そう思えたとき、
洗濯が少しだけ軽くなりました。

生活は止まらなかった

朝の光の中で重ねられたタオル。
形を変えて、ちゃんと回っている。

右手が使えなくても。

洗濯は、形を変えて回りました。

今までと同じやり方ではなくても、
別のやり方なら続けられる。

干さない。
夜に回す。
乾燥機を使う。
シワが目立たない服を選ぶ。

小さな工夫の積み重ねでした。

骨折中 右手 洗濯は、
「いつも通り」にこだわると苦しくなる。

でも、「今できるやり方」に変えると、
ちゃんと動き出します。

できないことを数えるより、
できる方法を探す。

そのほうが、気持ちが少し前向きになる。

骨折中の洗濯は、
完璧なやり方ではなく、
“そのときの最適解”を選ぶことでした。

私は、落ち込んで止まるタイプではありませんでした。

もちろん、疲れる日はあったけれど、
生活そのものを止めたいとは思わなかった。

できることはやる。
無理なことはやらない。

今日はここまで。
明日は少しだけ多く。

その繰り返し。

片手生活は特別なものではなく、
“少し不便な毎日”になっていきました。

気づけば、
生活はちゃんと続いていました。

洗濯も、
形を変えながら、ちゃんと回っていた。

骨折中 洗濯で困っている人に、
伝えたいことがあります。

止まらなくていい。

やり方を変えればいい。

完璧じゃなくても、
きれいじゃなくても、
ちょっと時間がかかっても。

生活は回ります。

あなたのペースで、
あなたのやり方で、大丈夫です。

骨折中の洗濯は工夫で回る

きれいに畳まれたタオルと洗濯カゴが、朝の光の中に置かれている。
工夫すれば、ちゃんと回る。

利き手を骨折した人へ。

骨折中の洗濯は、確かに大変です。

右手が使えないだけで、
いつも通りの家事が、こんなにも難しくなる。

運ぶこと。
干すこと。
たたむこと。

当たり前だった動作が、
ひとつずつ壁になります。

でも、全部を一人で背負わなくていい。

干さない選択。
乾燥機を使う選択。
夜に回す選択。
回数を減らす選択。

それも立派な生活の形です。

骨折中 右手 洗濯は、
「正しいやり方」を守ることではなく、
「今できるやり方」を選ぶこと。

もし、片手生活全体がつらいなら、
こちらの記事も参考になるかもしれません。

骨折中、片手で家事がつらい日に|切る・洗うをラクにする考え方と道具の選択肢

便利グッズを使うのも、立派な工夫です。

【骨折経験から学ぶ】利き手の右手が使えない時の便利グッズ8選

乾燥機の使い方や省エネについては、
消費者庁の家電の使い方ページも参考になります。
出典:消費者庁ウェブサイト:https://www.caa.go.jp/

無理しない選択も、生活の一部

骨折中の洗濯は、

「ちゃんとやる」よりも
「続けられる」が大事。

右手が使えない日々は、
思ったより長い。

数日で終わると思っていた不便が、
じわじわと続いていく。

だからこそ、
今だけは甘くしていい。

洗濯物は、少しくらいシワでもいい。
タオルが少しゴワついてもいい。
部屋着が増えてもいい。

生活が止まらないことのほうが、ずっと大事。

あなたが疲れきらないことの方が、
ずっと大事です。

骨折中 洗濯で悩んでいる今も、
きっとちゃんとやれています。

完璧じゃなくていい。

今日も、少しだけ回っていれば、それで十分です。

テーブルの向こうのぱせりん
またね。