手取川ダム(てどりがわダム)とは
手取川ダムとは石川県白山市の手取川にあります。手取川の総合開発事業の一環として国土交通省(治水事業)石川県(都市用水事業)電源開発株式会社(発電事業)が共同して建設した多目的ダムです。
ダムは土や岩を積み上げたロックフィルム形式で、この形式のダムとしては日本でも屈指の大ダムです。貯水池の総貯水量は、2億3100万立方メートル、有効貯水量は、1億9000万立法メートル、貯水面積は525万平方メートルです。
ダム建設には、尾口村・白峰村の330戸・322世帯が水没しました。ここでは大規模な反対運動がありました。政府は補償交渉に対応させるため水源地域対策特別措置法(水特法)が成立し、1974年に施行されたようです。
手取川ダムは水没戸数が322戸と大規模だったため、水特法9条等指定ダムとされ、更に手厚く補償がなされました。
このダムができたおかげで、周辺地域の冬期交通が可能になりました。その道路整備がされたことにより温泉利用、多くのレクリエーション施設へ行きやすくなり、白山白川郷ホワイトロードへのアクセスも良くなったようです。
自分の故郷がなくなるということはここに住んでいた村人にとっては大きな打撃だったでしょう。このことを知ったら、手取川ダムには、先人たちの色んな思いがあって今があるんだなあと思います。白山の観光促進、安全のため犠牲を払ってくださった地元の人たちは、感謝に値します。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』:手取川ダム
手取川ダム(てどりがわダム)へのアクセス
手取川ダムは石川県に白山市にある道の駅瀬女(せな)から国道157号線を南下して8分ほどの所にあります。また道の駅瀬女は、白山白川郷ホワイトロードへの石川県側から入口の手前にあります。
手取川ダムは、国道157号線を南下して大きな石垣のようなダムが見えた後、トンネルを抜けて、駐車場へ入って行きます。トンネルとトンネルの間に駐車場への入口があります。
私たちが、白山白川郷ホワイトロードへ行った時は岐阜県側の馬狩料金所から入り、石川県の中宮料金所から抜けました。そしてそのまま道なりに国道360号線を走ると道の駅瀬女があります。
ちなみに、白山白川郷ホワイトロードは岐阜県側から入っても石川県側の料金所を抜けずに、Uターンしてまた馬狩料金所から抜けても片道料金です(普通車1700円)。ただ、この日は渋滞していて、夕方5時までに戻れるか分からなかったのでそのまま石川県側から出ました。
手取川ダム(てどりがわダム)へ行った
国道157号線を走っていたら、石垣のようなダムがあったので、寄ってみました。それが手取川ダムでした。道から見えた時大きい!と思いました。
トンネルを抜けて、手取川ダムの駐車場へ入って行きました。駐車場では展望台や手取湖が見えます。ダムの上は歩けないのではと思います。駐車場からダムの下は見えません。
駐車場はちょっとした広場になっています。手取湖を眺めたり、展望台へ登ったりできます。手取湖はきれいな緑のような色をしていました。紅葉とのコントラストもきれいでした。
駐車場から少し散策路もあります。歩いて手取湖を違う角度から見ます。どこから見ても紅葉がきれいでした。
手取湖駐車場から見える所に、手取の滝があります。滝はそれほど大きくありませんでしたが、きれいです。手取川ダム駐車場は国道からすぐ入った所にあるので、この辺りを通ったら寄ってみるといいと思います。
手取川ダム(てどりがわダム)駐車場への地図
手取川ダム(てどりがわ)駐車場への地図
白山の観光の発展の一つはこの手取川ダムができたおかげです。この地の故郷を失った人たちも、今は報われる思いをしているでしょうね。