エメラルドの渓谷・寸又峡で癒される旅|夢のつり橋と温泉ハイキング体験記

寸又峡 夢のつり橋 散策、歩き
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日々の疲れをちょっとだけ手放して、自然に包まれたいな…
そんな気持ちから、静岡の山あいにある秘境「寸又峡(すまたきょう)」を訪れました。

ここは、エメラルドグリーンの川に架かる「夢のつり橋」で有名な場所。
Instagramなどで見て気になっていたけれど、実際に行ってみると、写真では伝えきれない静けさや空気の澄み方に心を打たれました。

夢のつり橋から見た大間川

2025年6月の梅雨の合間、緑がいっそう鮮やかに映える季節。
人も少なめで、ちょっと怖いけど渡ってよかった「夢のつり橋」や、展望台、ぐるっと自然をめぐるハイキングコースをゆっくり巡ってきました。

この記事では、実際に歩いたルートや注意点、アクセス情報などを写真付きでご紹介していきます。
「自然が好き」「人混みのないところを歩きたい」「心を整えたい」そんな方の旅の参考になれば嬉しいです🌱

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寸又峡ってどんな場所?アクセスと基本情報

🍃自然の宝庫・寸又峡の魅力とは

寸又峡(すまたきょう)は、静岡県川根本町の山あいにある渓谷で、「21世紀に残したい日本の自然100選」にも選ばれている秘境です。

一番の見どころは、なんといっても「夢のつり橋」。
エメラルドブルーの川にかかる吊り橋は、SNSでも人気の映えスポットですが、実際に行ってみると、その幻想的な色と静かな森の雰囲気に心が洗われるようでした。

私が訪れた2025年6月は、緑が生き生きとしていて、川の色もよりいっそう鮮やか。
この時期は人も少なく、自然をたっぷり楽しみたい方にはぴったりのタイミングかもしれません🌿

🚗アクセス方法と駐車場情報

寸又峡温泉までの道のりは、正直なところ“ちょっとした冒険”です。
私たちは車で向かいましたが、県道77号線の山道はかなり細く、すれ違いが難しい場所も多々ありました。スピードは控えめ、安全運転第一で。

寸又峡の駐車場は有料で、1回500円(2025年6月時点)でした。
車で行ける一番奥の駐車場も、早めの時間帯なら空きがあり、料金は同じです。

🚘電車+バスの場合は、以下のルートになります:

  • 大井川鐵道「千頭駅」からバスで約40分
  • バスの本数が限られているため、事前の時刻表チェックは必須です!

🔎訪れる前に知っておきたいこと(2025年6月時点)

寸又峡の入り口には、「夢のつり橋ハイキングゲート」があります。
ここで
協力金(大人500円)を支払ってから入場します。地元の自然保護や安全管理のために活用されているとのことで、安心して歩ける整備がされていました。

寸又峡 夢のつり橋ハイキングマップ
入口でいただいたハイキングマップ。持ち歩いていたのでしわくちゃになった💦

そしてもうひとつ大事なポイントが、「吊り橋は一方通行」ということ。
吊り橋の手前で「渡る?やめる?」をしっかり決めてから進まないと、戻ることはできません!
橋を渡ったら、そのまま周回ルートを歩いて戻るスタイルになります。

また、通行可能な時間帯が決まっていて、日没後は入場できません。
ゲートの前には係の方がいて、案内マップも配布されていましたよ📖

エメラルドの渓谷と“夢のつり橋”へ|寸又峡ハイキングルート体験記

🌲ゲートから天子トンネルへ、不思議な冒険のはじまり

寸又峡の散策は、ハイキングゲートからスタートします。
この日は係の方がいらっしゃって、協力金500円をお支払いすると、丁寧に案内マップを手渡してくれました。

しばらく歩くと現れるのが、ちょっと暗くて長い「天子(てんし)トンネル」。
コンクリートのトンネルの中はひんやりしていて、ほんの少し探検気分。
車は通らず、歩行者専用なので安心ですが、途中で照明が少ない箇所もあるので、少し注意が必要です。

トンネルを抜けた先には、木々に包まれた緑の世界が広がっていて、空気が一気にやわらかく感じられました🌿

🌉いよいよ夢のつり橋へ…ゆっくり、一歩ずつ

木々の中を少し歩くと、夢のつり橋へ降りていく階段があります。

ここを折りてしばらく歩くと、ついに「夢のつり橋」が目の前に現れました。
鮮やかなエメラルドブルーの湖面に、細い吊り橋がスーッと伸びていて…
まさに、名前のとおり“夢のような光景”が広がっていました✨

夢のつり橋
夢のつり橋です。

とはいえ、いざ渡るとなるとかなりのスリル。
足元は木の板が間隔をあけて並べられていて、下が透けて見えるんです。
私はとても怖くて、一歩一歩をゆっくり、慎重に…(途中、思わず深呼吸しました😅)

この日は運よく、ほとんど人がいなかったため、焦らず自分のペースで渡れました。
後ろにいたのはカップル1組で、女の人が怖がってなかなか渡れなかったので、お互いに「どうぞどうぞ」と譲り合いながら、のんびりムードで渡れました。

夢のつり橋を渡った
怖いながらもつり橋を渡った💦

橋の途中で見た景色は、今でも目に焼き付いています。風がやさしく吹いて、川の色がキラキラと揺れていて、本当に美しかったです。

🏔吊り橋の先は急な登り坂!でも、その先に待っていたのは…

橋を渡り終えると、しばらくはけっこう急な登り坂が続きます。
道は舗装されていますが、思っていたよりもハードで、じんわり汗ばむくらいの運動量。

登りきったところには、「尾崎坂(おざきざか)展望台」があります。
ここからは、さっき渡った夢のつり橋と川全体を上から見渡すことができて、まるで空撮のような絶景!・・と言いたいところですが、ほぼ見えませんでした💦

展望台のあたりには、かつて使われていたトロッコ列車の展示もあって、ちょっとした休憩ポイントになっています。静かで、人も少なくて、とても落ち着ける場所でした。

尾崎坂展望台
尾崎坂展望台。トイレがある。

🌉さらに先へ…飛龍橋をめざして森の中へ

展望台からさらに少し戻り、案内図に従って「飛龍橋(ひりゅうばし)」方面へ向かいます。
夢のつり橋は一方通行なので周って行きます。こちらの道は比較的なだらかで歩きやすく、森の中をのんびりと歩くことができます。

前黒法師岳登山口
前黒法師岳登山口もあった。

そして「飛龍橋」へ。こちらの橋は夢のつり橋とは違って、しっかりとした作りで揺れも少なく、安心して渡れます。森の奥深さを感じながら、渓谷の静けさに耳を傾ける…とても心落ち着く時間でした。

こちら側からも寸又峡のエメラルドグリーンがきれいに見えます。

上から見た寸又峡

途中には「親知らずの険」「子知らずの険」という、小さな切り立った岩場を横に見て歩いていきました。プチ冒険気分が味わえます。

子知らずの険

🚶‍♀️再び天子トンネルを通って、ハイキング終了!

飛龍橋を渡ったあとは、なだらかな下り坂を進み、ふたたび最初に通った「天子トンネル」へ。
スタート地点まで戻ってきたときには、心も体もほどよく疲れて、でもすっきりした気分になっていました。

入口付近にあった看板

まさに「癒し」と「ちょっぴりのスリル」を味わえる、特別なハイキング。
自然が大好きな方には、ぜひ一度歩いてみてほしいコースです🌳

寸又峡をもっと楽しむために|温泉・周辺情報

♨心も体もほぐれる、寸又峡温泉へ

ハイキングのあとに、ぜひ立ち寄りたいのが「寸又峡温泉」。
このエリアには昔ながらの温泉宿が点在していて、どこもとても静かで落ち着いた雰囲気です。

寸又峡温泉駐車場
駐車場から歓迎がある。

寸又峡温泉は、「美人の湯」として知られていて、入った瞬間からお湯がやわらかく、肌がつるんとした感覚に✨
歩き疲れた足をじんわり癒してくれて、ほっとひと息つけました。

日帰り入浴ができる温泉もいくつかあり、私は「美女づくりの湯」の看板が気になって、ちょっとのぞいてみました(笑)
温泉街の入口には、カモシカの親子像もあり、写真スポットとしてもおすすめです📸

🛏楽天トラベルから予約できるおすすめ宿

寸又峡温泉に泊まりたい方には、楽天トラベルで予約できる宿もあります。
それぞれ特徴があって、静かに過ごしたい方や、レトロな宿が好きな方にぴったりです😊

1.湯屋 飛龍の宿(ゆや ひりゅうのやど)

夢のつり橋にも近く、露天風呂とお料理が好評の温泉宿。
レトロな館内で、温泉街らしいひとときを過ごせます。
👉 楽天トラベルで見る


2.温泉民宿 深山(みやま)

あたたかなおもてなしと山の幸ごはんが魅力。
民宿ならではのぬくもりがあって、ひとり旅にもおすすめです。
👉 楽天トラベルで見る


3.翠紅苑(すいこうえん)

大正ロマン風の上品な空間で、ちょっと贅沢な気分に。
美肌の湯につかりながら、ゆったり流れる時間を楽しめます。
👉 楽天トラベルで見る


🦌フォトスポット&レトロな町並みも満喫

寸又峡温泉街には、フォトジェニックなポイントがたくさんあります。
まず目を引くのが、温泉街のシンボル的存在でもあるカモシカの親子像
「21世紀に残したい日本の自然100選」の看板と並んでいて、訪れた記念にピッタリの場所です。

寸又峡温泉日本カモシカの像
日本カモシカの像

他にも、レトロな喫茶店や手作りお土産のお店、小さな足湯スペースもあって、歩きながらゆっくりと楽しめます。
お土産屋さんでは、川根茶や地元の手作りジャムなど、自然派のアイテムがたくさんありました🍵

🌸季節ごとに違った魅力が味わえる

私が訪れた6月は、新緑がまぶしくて、森林の香りが本当に気持ちよかったのですが…
秋の紅葉シーズンもまた格別とのこと🍁

寸又峡夢のつり橋紅葉
紅葉時の寸又峡の夢のつり橋

夢のつり橋を背景にした赤や黄色の山々の写真は、ポスターにもなるほど美しく、いつかその季節にも訪れてみたいなと思いました。

春には桜やアカヤシオ、マイヅルソウなど、野の花が咲き、山全体がふんわり優しい空気に包まれるそうです。
自然が大好きな方には、季節ごとに通いたくなるような場所だと感じました🌷

おわりに|“癒し”と“スリル”が一度に味わえる寸又峡

寸又峡のハイキングは、思っていた以上に「心が動く」時間でした。

夢のつり橋では、少し怖さを感じながらも勇気を出して一歩踏み出し、
その先に広がっていた絶景に、何度も足を止めて深呼吸。
見上げる木々や、静かに流れる川の音、すれ違う人たちのやさしい空気も、すべてが心地よくて。

自然の中にいると、自分の中の小さな不安や焦りが、すーっと静まっていくような気がします🌿

体力的にはちょっとだけ大変な部分もありますが、だからこそ味わえる「自分のペースで歩く贅沢」。
吊り橋のスリルと、温泉の癒し。どちらも体験できるこの場所は、まさに「心のリセット旅」にぴったりだと感じました。

忙しい毎日から少し離れて、自然とふれあう時間がほしい方に、ぜひおすすめしたいです。
次は紅葉の季節にも来てみたいな…そんなことを思いながら、寸又峡をあとにしました🍁

スマイルパセリ